TAKAIDOクールフロ株式会社におけるWMS導入事例 | 倉庫管理/WMS 株式会社シーネット(C_Net)

導入事例紹介

WMSを武器に事業拡大計画を推進! 社内のITリテラシーを高め、無限の可能性に挑む TAKAIDOクールフロー株式会社

TAKAIDOクールフロー 大野様

導入サービス

会社概要

社名 TAKAIDOクールフロー株式会社
本社所在地 東京都杉並区下高井戸5丁目4番45号
設立年 1922年(大正11年5月)
従業員数 290名
事業内容 一般貨物運送事業・倉庫業
主要取扱製品 食品

【概要】
TAKAIDOクールフローは、首都圏エリアに低温物流3温度帯倉庫を複数保有し、食品に特化した3PL事業を行っております。『安全、迅速な物流事業を通して、お客様と地域社会に貢献し家庭と職場を豊にする。』を社是に掲げ、シビアな温度管理と輸送品質が求められる食品の物流において、システムの設計提案から運営までをトータルなサポートを提供しています。

同社では、以前は別のシステムを利用していましたが、利用継続が困難になってきたことから、将来の要件にも応えられる拡張性の高いWMSを探しており、シーネットの『ci.Himalayas』をご採用いただきました。導入ステップは、まず標準パッケージでスモールスタートして3段階導入、現在は4拠点10荷主に展開されています。

今回の導入がきっかけで、従業員の意識が変わり、事業拡大のきっかけにもなったとのことで、詳しくお話しを伺ってきました。

導入の経緯

新しい仕組みの構築や従業員の意識を変えるきかっけとしたい

相模原低温DC

Q:今回WMSを導入するきっかけはなんでしたか?
今まで使っていたWMSの機能に限界を感じていたこと、利用継続も困難になってきたことから、新しいWMSを探していました。
以前のシステムから、シーネットのWMSへ移行する期間は、Excelでアナログ管理をしていたため、とにかく急いでいました。年末年始の繁忙期で、スタッフみんな苦しかったと思います。
新しいシステムには、短期導入ができること、以前のシステムでできたことは当たり前にできて、さらに将来的な要件にも対応できる拡張性を求めていました。ただ管理が楽になるだけではなく、先を見据えてこんなことがやりたいと思った時に対応できるシステムです。

もともとWMSは使っていたので、システム変更をすることにより、新しい仕組みが構築できたり、社員の意識を変えたりするきっかけになればと思っていました。

Q:以前のシステムの課題はなんでしたか?
業務へのフィット感と拡張性の課題です。
これまでは、やりたいことに対して、無理に機能を当てはめていたところがありました。
カスタマイズも多少してましたが「こういうことがやりたい」となった時に、遠回しに使うところがあり機能面の衰えも感じていました。
全体的に安定感にやや欠けるところはありましたので、次のシステムには長期的な安定も求めていました。

シーネットを選んだ理由

WMS老舗の安定感、機能面、価格、導入期間のすべてに納得!

Q:シーネットを選定した決め手を教えてください。
今までやってきたことは最低限のことで、これから先を見据えた時に、機能や安定の面でシーネットは強いと思いました。

①老舗の安定感、機能面、価格
シーネットのことは15年前から知ってました。
現在のようにWMSをやっている会社は多くありませんでしたが、シーネットは先駆者で業界を引っ張ってきた老舗です。当時から定評がありましたが、今も昔も常に先を行こうとしている、それがシーネットなんだと思います。
このようなベンダーがパートナーでいてくれたら、もっともっといろんなことができるようになるのでは!と将来に期待もしますし、荷主様にも安心いただけると思いました。
荷主様にとって、スタートアップ企業や知らない会社だと「セキュリティ大丈夫?」といった心配も出てきますが、豊富な経験と実績を持つシーネットなら安心いただけると思いました。

実は私は、前々職でHimalayasを入れようとサンプルを試したことがあります。
ログインすると山の画像がありましたよね。
導入したかったのですが、当時は予算の都合上入れることができなかった…そのころはAccessとExcelを使って管理をしており棚番管理などもない状況でした。当時も実現したい構想があり、Himalayasならできるだろうと思いながらも、手が届かなかった。そんな経緯があるので、私にとっては憧れのシステムなんです。

それが今、クラウドになりパッケージが進化し、短期導入も可能になりました。
営業の話を聞いて、今まで使っていたシステムの課題を解決できそうだと確信しましたし、自社で開発をしていることもあり、将来の要件にも対応できそうだとも思いました。
機能だけでみれば、他社もいろいろ揃えているのでしょうが、老舗の安定感、機能面、価格も含めてシーネットがベストだと判断しました。

②短期導入の実績
また、短期導入も1つのポイントでした。
年末の繁忙期に以前のシステムに問題が生じ、Excelでしのいでいた状態です。
ラベル一つ出すのも、普段5分もかからないものが1時間近くかかり、ピッキングリストを出すにもシステムなら2分程度がアナログだと30分かかる。これが全社だと1日で2~3時間作業時間が増えます。誤出荷にもつながるため、導入を急いでいました。

シーネットは短期導入の事例もたくさん公開されていたので、その点も見させていただきました。実際、要件を固めて稼働まで約1か月という短期導入ができました。


Q:他社との比較は考えませんでしたか?
他社との比較は1社しましたが、1荷主を追加する度に固定月額課金が発生するタイプで、どうかな?と思うところがありました。
時間的に、たくさん比較する時間はなく、自分自身どれがいいか判断がつかない中で、老舗であることは決め手でした。

導入ステップ

標準パッケージでスモールスタート、3段階導入。他拠点への横展開も進行中!

Q:導入ステップの詳細を教えてください。
今回は、まず標準パッケージで導入しました。
第1フェーズは、出庫予定データの取込が出来ないため、商品総量の予定を手入力し、トータルピッキングまでをカバーしました。それにより、最も困っているトータルの先入先出による出荷と在庫管理、入出庫保管料算処理を解決しました。

第2フェーズでは、出庫予定データを取込めるようにし、出荷先別の摘み取りリストを出力可能にしました。
第3フェーズでは、出荷ラベルを出力可能にしました。

3段階にした理由は、カスタマイズに多少の時間を要したため、出来る限りまずは短期間でなんとかしたいというのが理由です。
フェーズの内容や時期は、営業や開発と相談をしながら進めていきました。

Q:横展開について教えてください。
導入から約1年半で、4拠点10荷主に展開しました。基本的に、横展開は標準でしています。
Himalayasは他のセンターに広げやすいシステムなので、その点も魅力ですね。

今は、人によりセンターによりやり方がまちまちなので、今後はオペレーターの業務の標準化を目指し、Himalayasを使って統一した運用にしていく予定です。

導入時の苦労

システム変更時の混乱!データフィルタリング機能の活用で従業員の戸惑いを削減

Q:導入において、苦労したことや不安だったことはありますか?
一番大変だったのは、仕様の部分です。
ドキュメントが残ってないため、営業との認識合わせが大変でした。
実物を見せながら1つ1つ説明していきましたが、シーネットの営業が根気よく対応して仕様に落としてくれたので助かりました。

Q:現場の声はどうでしょうか?
現場サイドでは、システムが変わることによる戸惑いがありました。
システムが変わればやり方も変わるので、慣れてしまえばパパっとできることも、最初は大変ですよね。僕自身もあの状況でなかなか覚えらえず、スタッフに質問されても答えられず…慣れるまでは混乱の渦でした。

その中で、これはいいなと思った点は、データフィルタリング機能です。
ユーザーによって使うメニューが消せる、必要ないものは消せば意外にシンプルになります。

管理者になると、全部機能が出ますが、オペレーターは使う機能が限られてくるので、表示を絞ることで戸惑いを減らすことができました。


導入効果

誤出荷率1%未満、生産性10%向上を実現!さらに、従業員の意識改革に成功!現場の声が業務改善のきっかっけに!



Q:WMSの導入効果についてはいかがでしょうか?
直後の効果は、一時的にExcelを使っていたため、労力が軽減され、管理者としては労働時間が減ってよかったという点です。
その後の定量的な効果としては、誤出荷率の削減と生産性の向上があります。

Q:誤出荷の削減について具体的に教えてください。
年間3~4%だった誤出荷率が1%未満まで削減されました。
要因としては、運用ルールをシステムの流れの沿う形に徹底させることで、業務を平準化しミスの削減を計りました。
また、入口である入荷の精度を上げる運用を取り入れました。入荷時にシステムへ登録した内容で棚札を出力し現物貼り付ける流れとし、システム登録情報と現物を再確認することで、その後の在庫管理~出荷におけるミスを防止しました。
その他、帳票の見やすさも1つの要因と考えています。

Q:続いて、生産性の向上について具体的に教えてください。
倉庫業務の売上金額/従業員数の数値が10%増となりました。
要因としては、既存荷主様の業務のシステム化と新規荷主様の増加と考えています。
既存荷主様の業務のシステム化については、Himalayaへ荷主を追加していくシステム的な準備等のハードルが非常に低いので、それまでのWMSではシステム化できずExcelやAccessで管理していた荷主様をどんどん乗せていったことで生産性が高まりました。
新規荷主の増加については、Himalayaを武器として営業活動を行えるという点があります。また、新規荷主様が追加する中で同じ従業員数で対応出来ている要因としては、誤出荷削減とも関連しますが、業務を平準化したことで効率化と精度の向上が図られたためと考えています。

また、定量的な効果の他に、従業員の意識改革の実現が大きな効果としてあります。

Q:意識改革とは具体的にどのようなことでしょうか?
1年ちょっと運用していく中で、「こういう機能が欲しいな、あるのかな?」という声が、現場から上がるようになってきました。自分たちがやりやすいものを求める思考・考え方が、良くなったんです。

以前のシステムからの切り替えのため、みんな最初は同じようにできることを求めます。その中で、Himalayasを使って自分たちが快適に仕事するにはどうしたらいいか考えるきっかけになったのではと思います。
根っこにあるのは、「もっと簡単に、もっと楽をしたい!」といったものなのでしょうが、運用も含めて物の置き方とか、システムでこういうことができるんじゃない?という声があがる。意識が変われば、生産性や精度が変わってくるので良い傾向ですよね。この現場の声が、今取り組んでる業務改善のきっかけになってるんです。

Q:荷主様の反応はいかがでしょうか?
在庫が瞬時に見られるのがよいと、ご満足いただいています。
前の仕組みではできなかったことなので、必要に応じて荷主様に入っていただき、今日の出荷はどうなのか確認してもらえるのがいいですね。

また、複数拠点複数荷主の機能は、荷主様にもメリットがあると感じてます。弊社では、1つのお客様に対して、3拠点4拠点で管理をしているケースもあります。
保管しきれず別のところに保管しているのもありますが、在庫上は論理なので、こういったケースにはとても便利な機能です。

今後の展望

WMSを武器に営業活動の幅を広げるとともに、社内のITリテラシーを高めていきたい。可能性は∞!

Q:今後の展開として、直近の計画はどのようなものがありますか?
直近では、たくさんの計画がありますが止まっているものもあり、1つ1つ形にしていくことでHimalayasだからこそできる土台と社内体制を整えます。

①基幹との連携
数か月以内に、Himalayasから請求データを落として基幹システムに取り込みます。データを吐き出した後は基幹上で計算させようという取り組みです。

②全荷主の一元管理とピッキングの効率化
まだWMSで管理していない荷主については、徐々に切り替えていく計画です。今は10荷主まで増えましたし、新規はすべてWMS管理にしています。
大きいお客様ほど難しいですが、もう構想はできており、3段階で行う計画です。実現すれば生産性が相当あがります。

第一段階で在庫。第二段階で仕分け。第三段階でHTやイレギュラーなもののOCR対応。もっといえば、VOICE もしくはDASを使ってのピッキングの効率化で、2~3年計画で考えています。まずは、在庫データの集約をしようというところから進めているところです。

③社内のITリテラシーを高める
実は、現場の人にはHimalayasの最低限の使い方しか教えていないのですが、機能があることを伝えていけば、現場はもっと考えてこの機能を使おうとなっていくでしょう。とにかくHimalayasは多機能で、僕自身も把握しきれていないので、今後どう伝えていくかが課題です。
マニュアルはありますが、なかなか現場の人は読まないんです。WMSっていろんな機能があって管理もできるのですが、難しいイメージがあるので…それを取っ払い社内のITリテラシーを高めていきたいと思っています。

Q:長い目で見た、将来の展望についてはいかがでしょうか。
WMSを武器とした営業活動に力をいれ、事業拡大や荷主を増やしていきたいと考えています。
営業活動の中では、『何で管理していますか?』っていうのは必ず訊かれます。
昔ならExcelですと言えたかもしれませんが、今はWMSを使っていて当たり前の世界です。前使っていたWMSでも、基幹と連携させてくださいと言っても断られたんじゃないかと思いますが、Himalayasなら安心です。

Himalayasは多機能なので、どんどん表に出して営業活動の幅を広げようとしています。
例えば、荷主様に、システムに入ってもらい管理をしてもらうのも1つです。
出荷の部分など弊社で入力していたら事務経費がかかりますが、荷主様の方でやってもらえば、荷主様の費用負担は減り、弊社は作業時間が短縮されます。責任の区分けもできますし、色々なやり方があると思うのです。

Q:シーネットへの要望があれば教えてください。
シーネットの方針として、今後どのような機能を強めていくのか気になっています。
例えばEC機能が強化されるなら、Himalayasの機能に乗っかり、うちも新しい事業をやってみようかと考えるきっかけになります。
いろんな意味で、Himalayasの機能を活かすことで業務を拡大する可能性があるので、シーネットとともに進化していきたいと考えています。

最後に、今後も追加カスタマイズをお願いする機会があります。
シーネットは、自社開発なので、いろんなことができるという安心感があります。今後も細かいリクエストをするとは思いますが、ご対応お願いします。カスタマイズの時期などは、リソースの問題もあるでしょうから、随時情報共有をしながら進めていきたいので、今後とも密なお付き合いをお願いします。

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